展示物のご紹介
展示資料の多くは、ハワイ移民が持ち帰ったものを中心にして、広島からの移民がなぜ多いのか、ハワイでの生活ぶりはどうであったか、資料に語らせる手法をとっています。資料の中には、ハワイやアメリカの資料館でも見ることができないものもあり、解説は移民当事者の視点を大切にしております。
移民の歴史は個人のプライバシーに関するものが多く、ホームページでは全部を公開することができません。このようなことから、館内での解説や説明もその目的や背景によって対応を変えていきます。
”語り部”と共にあるというものも当資料館の最大の特色です。
ハワイの縁故者や移民研究家・教育関係者の人たちからの寄贈や、当資料館が収集した所蔵品資料については、ニュースレターの発刊などにより順次公開の予定であります。
特別展示資料(平和教育資料)のご紹介
当館では、ハワイ移民と密接に関係する太平洋戦争に関する資料を常設展示しています。 平和教育を考える資料としても活用して戴けたら幸いです。
- 1941年(昭和16年)日本国内における「開戦のビラ」
- 1941年(昭和16年)ハワイの日本語新聞の真珠湾攻撃ニュース
- 1941年(昭和16年)12月7日 真珠湾攻撃 ホノルルの英語新聞
- 1945年(昭和20年)ハワイで印刷した伝単(飛行機から日本の空にまかれたプロパガンダ・ビラ)
- 1945年(昭和20年)8月15日 太平洋戦争終結 アメリカ本土の英語新聞
- 1945年(昭和20年)日本国内における「終戦のビラ(詔書)」
- 原爆慰霊碑の碑文草案(現存する貴重な1枚)
この草案は、考案者の雑賀忠義(さいかただよし / 1894-1961)広島大学教授が原爆被災者の救護活動に感謝され広島医師会長宛てに贈られたものです。「宛先 広島県医師会長」「広島大学皆実分校内郵便局消印」「当時の新聞記事の切抜き」が添えられており、出典来歴が明らかです。まさしく1級の資料であることには間違いありません。 広島市公文書館にも似たようなものがありますが、出典来歴の物的証明もなく、公開もしていません。